てるる

カリフォルニアのてるるのレビュー・感想・評価

カリフォルニア(1993年製作の映画)
3.3
みーこさんのレビューに触発されて久しぶりに観てみた!

その昔Xファイル好きだったから、ブラピよりもドゥカブニー目的で観た気がする。

そもそもイケメン俳優が苦手だったので、当時は「ブラッド・ピットぉ?どうせ顔だけだろ?」とか思ってました。完全にやっかみですねスイマセン!笑
「12モンキーズ」や「ファイトクラブ」を経て今では完全に好きですけどね!

でもこれ映画としてはイマイチかな…
ドゥカブニーが良い奴なのは分かるけど、完全にノーテンキ野郎過ぎて悶々とする。

あの彼女も最初は見た目で判断する嫌な人だなーとか思ってたけど、あんな彼氏なら彼女がこれくらいシビアな人じゃないとダメだなって思ったり。

ブラピもなかなかの汚れ役。
いともたやすく人を殺せる粗野なアーリー役を好演。
でも何と言うか、連続殺人鬼って感じじゃないんだよなぁ。
ただ行き当たりばったりで行動するだけの考え無し。

だから世に言うシリアルキラーが纏うような一種のカリスマ性が感じられない。
もちろんそういう役柄でない前提なんだろうけど、だからこそこの作品がそんなにヒットしなかった理由なんだろうなと思う。

「ダークナイト」のジョーカーしかり、「羊たちの沈黙」のレクター博士しかり、悪役が魅力が作品の魅力に比例する。
ブラピの汚れ役としては「12モンキーズ」のほうが衝撃だったし。

でもこの作品で1番魅力的で可哀想なのはジュリエット・ルイス扮するアデール。
辛すぎる過去の経験から悪い男(アーリー)に引っかかってしまい…凄く純粋で、だけど周りに気を遣って健気に振る舞う姿が痛ましい😭
この頃のジュリエット・ルイスは本当に芸達者だなって思う。

あと残念なのはアーリーの保護観察官。
片手がフック船長よろしくカギ爪になってて濃いキャラにも関わらず、出てくるの序盤だけでアーリーが州外に出たことすら気付かない役立たず。
コイツがもっとアーリーを執念深く追いかけるとかだったらもう少し面白くなった気がする…
てるる

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