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マジェスティックのmgcのネタバレレビュー・内容・結末

マジェスティック(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

巨匠フランクダラボン作品。にしては観てる人少っ。
「表現」の表現として、映画が中心に話が進むけど、映画である意味があったかと言われると微妙。
コテコテの展開。めっちゃアメリカ賛歌。
ショーシャンクとグリーンマイルまでいかないけど完成度高くて最後まで楽しめるヒューマンドラマ。とにかくジムキャリーだいすき。


主人公のピーターは下積み映画脚本家。スポンサーの言いなりになって映画を作りキャリアを上ることで満足するような男だった。矢先、共産主義者だと勘違いされ、大げさにとりだたされた結果映画界を干されてしまう。

ショックでやけ酒のんだらまぁ上手いこと事故を起こし川に転落。
ピーターは記憶をなくし小さな町の川辺に打ち上げられる。
ピーターは戦死したと思われる町の英雄ルークにソックリだった。ルークが帰ってきたと勘違いし、喜ぶ町の人々。ピーターも記憶ないから「俺はルークなのかなぁ」とか思いながら、父親を名乗る老人と映画館を再建したり。恋人を名乗る女性とはまた一層愛を深めたり。ピーターもルークとしての人生を受け入れ始めていた。

しかし父親と再建した映画館でたまたま自分が過去に脚本した映画が流れる。
その瞬間記憶戻っちゃった。「アァどうしよう。俺ルークちゃうわ。」
上手いタイミングで父親が心不全で倒れるが、ピーターは息子ルークとして看取る。アァ複雑。

小さな町に活気が再び訪れたと思いきや、FBIがやってきて「こいつはルークじゃないし、共産主義者だと疑われた瞬間消えた。怪しい。」
町のみんなはガックリ。誰やねんこいつ!騒がせやがって!ブチギレ。

ピーターは、FBIに嘘の声明文を渡され、コレを公で読めば投獄は免いてやろうと提案される。この条件を飲むしか助からない。

声明文を受け入れ、町を去ろうとした日、恋人に戦地から送られてたルークの最後の手紙を渡される。ルークは最期までアメリカのために戦った正に英雄だったのだ。

法廷で声明文を読む時がやってきた。メチャクチャ大事になってるわ。大勢の記者とカメラ。テレビ中継もされてやがる。しかしピーターは声明文を折りたたみ机に置く。
「ルークは身を呈してアメリカを守った。ここで嘘をつくような国だと、ルークたちは無駄死に。ここは自由の国だろ。第一俺共産主義じゃねぇし。」
見事に成長したピーターの法廷での発言ははアメリカ中を勇気付けた。

放免されたピーターは再び脚本家との仕事を続投するがルークと自らを重ねた後のピーターは只者じゃない。無茶苦茶なスポンサーの脚本に、「クソだ」と一蹴し、映画界を退く。表現に対する強い信念を身につけた。
再び町に帰ってきたピーターは、ピーターとしての再来を民衆に大歓迎される。恋人とも再び結ばれ、細々と映画館を再開し幸せなセカンドライフが幕を開けたのだった。
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