アタラクシアの猫

ドライビング Miss デイジーのアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.0
高齢のデイジー夫人(80歳)と、老いた黒人ドライバー、ホークとの心の交流を描いた味わいドラマ。
ユダヤ人、黒人の2つの人種差別。
老いや認知症など、あえて軽妙に社会の複合的な問題に触れている。

1953年、アメリカ。
公民権運動前夜のジョージア州。
高齢のデイジー夫人は運転が危うくなる。
綿花工場社長のブーリーは、老いた母デイジーの為に黒人のホークを雇う。

頑固なデイジーは息子にあてがわれた運転手ホークを受け入れない。
渋々ホークの運転で墓参りするデイジー夫人。
バウアーさんの墓を探して、とホークに頼むものの文盲のホークは「バウアー」の文字が読めない。
最初の文字はBで最後はRよ。と教えて、探しあてる事が出来たホーク。
元・高校教師のデイジー夫人とホークの心の距離がグっと縮まる…

デイジー夫人を演じたジェシカ・タンディは、若き日にはヒッチコック「鳥」。
老いてからは「NY8番街の奇跡」の認知症ばあさんや、「フライド・グリーン・トマト」の過去を語る矍鑠(カクシャク)としたばあさんなど、老婦人役の名女優。
80歳の年齢でアカデミー主演女優賞って凄い!!

ラストは、ハッピーエンドと言う訳ではなく「共に時代を歩いてきたんだねー」と言う素晴らしい余韻がある。