こやち

ドライビング Miss デイジーのこやちのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.4
人種差別が法的に許されていた1940年代から公民権法が施行された1970年代のアメリカ南部を舞台に、老齢のユダヤ系未亡人とアフリカ系運転手の交流をユーモラスに描く。(wiki)

1948年のジョージア州アトランタ。南部のジョージア州は、アメリカの中でも人種差別が色濃く残った所。しかもユダヤ人に対しての差別も微妙に感じられる。警官の職務質問、ユダヤ教会の爆破事件等、背景に微妙に差し込まれる時代の空気。

キング牧師の演説
「黒人が困難な立場にいるのは、悪意の白人の為だけでなく、善意の白人の無関心と無視による」
と言うのが、デイジーの「私は人種差別主義者じゃない」という立場そのままなのだろう。無意識のうちに立っている場所。ホークもジョークにする事も多いが言葉を呑み込むことも多々ある。それが二人の人生の終わりに来て同じテーブルに座って食事をする。
ホークの車が変わっていくと、ああ月日が流れたんだなぁと思わされた。
こやち

こやち