けいたん

ドライビング Miss デイジーのけいたんのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.3
白人の老婦人と黒人の運転手の心の交流と友情を25年の時の流れの中で描くドラマ。

今の歳だからこそわかるこの映画のよさ。じんわりという言葉がぴったりの映画(⁎˃ᴗ˂⁎)
「何とかやっていくのが人生ですな」

頑固な老婦人のミスデイジーは、「私は偏見など持ってないわ!」というけど、結構きついことを黒人の運転手のホークに言います。

それをホークが時には明るく、時には諭すように、時にはデイジーに聞こえないように言い返すので、モヤモヤが溜まる事なく笑いも出ます(*≧艸≦) モーガン・フリーマンの演技が上手い、凄い!

黒人は勉強するチャンスが少ないこと、普通にトイレを使えないことなど、ホークと過ごして理解し、優しいところも見えてくるけど、本当のところの人種差別ってなかなか消えないものだとミスデイジーを見ていて思った。

映画に出てきた運転手やお手伝いさんがほとんど黒人というのも複雑な気持ちに。

そんな頑固な老婦人もどんどん歳をとり、いつもそばにいてくれるホークを誰よりも頼りに思うようになる。

ラストシーンはジーンとくる。どれだけホークを大切に思っているのか。それは愛というより、信頼と絆。

主従関係は変わってないのだけど、最初とは全然違うふたり。ふたりの間をじんわりと流れる幾つもの美しい季節と時間を感じて欲しい。
演じているふたりの変化も見事です(^-^)/