rollin

特攻大作戦のrollinのレビュー・感想・評価

特攻大作戦(1967年製作の映画)
4.0
戦って死ね!

これはもうマグニフィセント13であり、ROOKIES -戦争- であり、地獄のバルサン大作戦。脚本には『モンテ・ウォルシュ』のルーカス・ヘラーが参加だす。

まず開始12分。リー・マーヴィン演じる少佐が、“凶悪犯12人を集めて特攻部隊を組織せよ”との指令を受け、収容施設へ着いたところでようやくタイトルクレジットが流れる演出が異様にかっくいい。

多弁なトラヴィス・ビックルの様なジョン・カサヴェテスに、野球のことしか頭にないブロンソン。アーネスト・ボーグナインを筆頭に、この映画は最高にキュートな男たちの笑顔がいっぱい。ていうかほぼ男祭り。楽隊の指揮者の笑顔が最高!

息抜きパーティーでの女性陣との異常な尺を取ったお見合いや、訓練や練習試合で彼らのキャラクターが浮き彫りになっていく過程が楽しくて、もういっそのこと本番なんか来なけりゃいいのに。悲しいけどこれ、アレなのよね。

まんま最後の晩餐シーンでの作戦の段取り確認から一瞬で本番にスライドするアクションつなぎや、尺の長さを感じさせない軽妙なトーンも良い。肝心の作戦本番が結構ルーズで惜しいけど、爆発はとてもゴージャスやし、終わってみると「戦死の方が家族は喜ぶ。」という台詞の無情感が沁みて何とも言えない余韻がある。

あと黒板五郎とデニスの植野がいたと思ったのは気のせいでしょうか?
rollin

rollin