フランケンシュタインの作品情報・感想・評価

「フランケンシュタイン」に投稿された感想・評価

ちょっと前に「ゴッド・アンド・モンスター」を見たので、映画のモデルになっていたジェームズ・ホエールの作品を鑑賞。

思ったより怪物の出番が少なかったが、イメージ通り。
でもフランケンシュタインって怪物の名前じゃなかったんだ!というのが実は一番驚いた。
adeam

adeamの感想・評価

2.0
フランケンシュタインの怪物のビジュアルイメージを広く知らしめたホラー映画の古典。
神の所業に触れることに取り憑かれながら、それを果たした途端にまっとうな精神状態に戻る博士の心理描写がほとんどなく、それに伴ったストーリー展開が雑に感じるのは否めません。
有名な少女との川辺のシーンも、そのシーン自体はショッキングで印象深いのですが、必要なエピソードとして唐突に差し込まれた感は否めません。
それでもやはりこのビジュアルを作り上げた功績は大きく、映画史に残る一本であることは間違いありません。
タケオ

タケオの感想・評価

4.2
 ジェームズ•ホエールが監督を務めた本作『フランケンシュタイン』(31年)は、イギリスの小説家メアリー•シェリーによるゴシック小説の古典『フランケンシュタイン』(1818年)の初の長編映画化作品である。メイクアップ•アーティストのジャック•P•ピアースが造形し、俳優のボリス•カーロフが演じた「フランケンシュタインの怪物」の圧倒的なビジュアルや存在感には、今鑑賞しても十分に驚かされる。1910年にもJ•サール•ドリーによって16分の短編映画が制作されているが、平らな形をした面長な頭部、首に突き刺されたボルトといった一般的に知られるような「フランケンシュタインの怪物」のイメージを決定づけたのは本作である。このキャラクターを見るだけでも、本作は十分に鑑賞する価値のある作品だ。
 もちろん、本作の素晴らしさは「フランケンシュタインの怪物」というキャラクターだけに依存するようなものではない。上映時間71分と比較的短い作品ではあるが、そこにはあまりにも多彩な思想や哲学が詰め込まれており、見るたびに受け取るメッセージが全く異なるのもまた本作の大きな魅力である。本作は進歩しすぎた科学に対して警笛を鳴らす作品でもあり、そして「フランケンシュタインの怪物」という「子供」に対してのネグレクトを描いた作品でもある。もちろん、その他にもあらゆる解釈の仕方があるだろう。どの側面から見ても本当に素晴らしい作品である。しかし何度鑑賞しても僕は、「フランケンシュタインの怪物」の抱える「孤独」と「疎外感」にこそ強烈なシンパシーを感じてしまう。それは何故だろう。
 個人的に本作で最も涙を誘われるのは、1人で彷徨う「フランケンシュタインの怪物」が湖のほとりで少女と出会う場面である。その凶暴さのせいで親となるフランケンシュタイン博士からは見捨てられ、醜い容姿ゆえに村人たちからも怪物呼ばわりされ、孤独に彷徨うしかなかった「フランケンシュタインの怪物」を初めて受け入れたのは、純粋無垢な少女だった。「フランケンシュタインの怪物」は少女とともに、摘んだ花を湖に浮かべる遊びをする。心の底から楽しそうに。しかし「フランケンシュタインの怪物」は、花と同じように少女を湖の中に放り投げて彼女を溺死させてしまう。「フランケンシュタインの怪物」は、ただ少女を楽しませたかっただけだった。だが、善と悪、生と死という価値観を理解できていない「フランケンシュタインの怪物」は、少女が溺死するという結果を想像することができなかったのだ。「人殺しの怪物」として、松明を持った村人たちから追い詰められていく「フランケンシュタインの怪物」。確かに「フランケンシュタインの怪物」は少女を殺してしまった。しかしだからといって「フランケンシュタインの怪物」は、本当に断罪されるべき存在なのだろうか。
 本作で巻き起こる一連の悲劇は、人間の身勝手さゆえに引き起こされたものばかりだ。「フランケンシュタインの怪物」は望んで生まれてきたわけではない。身勝手な理由で生み出され、身勝手な理由で見捨てられ、そしてついには「人殺しの怪物」となってしまったのである。故に「フランケンシュタインの怪物」が「神」という概念と衝突することははない。一体何をどうすればいいのか?何のために自分は生きているのか?「フランケンシュタインの怪物」は常に「実存主義」との衝突を余儀なくされる。そう考えた時、ここで1つの疑問が生じる。「人間」と「フランケンシュタインの怪物」、両者の間に本質的な違いなどあるのだろうか、という疑問だ。
 僕たち人間は、誰1人として望んで生まれてきたわけではない。時代の狭間に勝手に生み落とされ、右も左もまるでわからない。虚無から生まれ、生という名の拷問の果てに、再び虚無へと還る。いくら綺麗事やおためぼかしで取り繕ったとしても、結局はそれが真実だ。「何のために生きているのか?」人間である以上、この疑問から逃れることはできない。「フランケンシュタインの怪物」は、そんな人間という生き物の姿を戯画化した存在なのだ。「生きるとは何か」という疑問にどこまでも真摯に向かい合った作品だからこそ本作は、今日もまた僕の孤独な心を掴んで離さないのだろう。
HAL2016

HAL2016の感想・評価

3.2
湖畔で花を摘む有名なシーンがこんな風にだったんだとちょっと衝撃を受けました。
U-Nextで鑑賞。
ドラキュラと並ぶホラー映画の大スターフランケンシュタイン(の怪物)誕生を描いた記念碑的作品。同時に怪物を演じたボリス・カーロフをホラー映画史上最大のスターに押し上げた作品でもあります。
こんな予備知識を持っていながら本作を今回初めて観ました。還暦を過ぎてから。何故なら怖かったから。
でもそうでもなかった。70分と短い作品だし、怪物が膝を曲げない「らしい」歩き方をしたかと思えば、他のシーンではキビキビ。同時代の「キングコング」を観たら完成度は低かったです。怪物が行方を晦まして、博士が結婚式を挙げて、怪物が姿を現す、これが一日の出来事のように描かれていました。
そんな出来栄えでも歴史に残る作品になったのは、怪物のメークアップが完璧だったからでしょう。該当するオスカーはなかったのかな。
徳太郎

徳太郎の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

1つ、いや、2つ不備がある。最後は仕方ない。やあ、レンフィールドくん!君はすぐ分かるね。
ゆみな

ゆみなの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

誰もが知っているストーリーなんだけど、飽きることなく最後まで惹き付けられてしまった。人間に勝手に造りだされてしまって、わけもわからず死んでいくなんて…なんだか哀れでどうしようもないよな。
女の子とのシーンが1番好きだった。無邪気に湖に投げ入れるとこ最高。
ハナコ

ハナコの感想・評価

3.5
大学の図書館で見たの思い出した
Yutaro

Yutaroの感想・評価

3.2
2020,187
マヒロ

マヒロの感想・評価

2.0
野心溢れる若き研究者・フランケンシュタイン博士は、死体を継ぎ接ぎしたボディを使って生命を生み出す実験を行ない、実際に怪物を生み出してしまう。実験に成功した博士は喜ぶが、徐々に怪物は暴走していき……というお話。

余りにも有名な「フランケンシュタインの怪物」を生み出した作品。
現代の価値観で見てしまうのも良くない気がするが、人間の手で命を創り出すというタブーに近い題材を扱っているにしてはそこら辺かなり曖昧で、シンプルなホラー映画になってしまっているなという印象。
狂気に蝕まれていたように見えたフランケンシュタイン博士は恋人の呼びかけであっさり正気に戻ってしまい、怪物を対峙する側につく事になるが、例えばティム・バートンとかギレルモ・デル・トロみたいな怪物側の悲しみに寄り添った人たちの作品を観てきてしまったので、勝手に創り出されて殺されてしまう怪物が哀れでしょうがなかった。
また、群集心理の恐ろしさみたいなものも描いているが、そもそも元凶であるフランケンシュタイン博士が全く責められず頼りになるやつみたいな扱い受けてるのもなんか腑に落ちない。同じ年に製作されたフリッツ・ラングの『M』がより踏み込んだ群衆による私刑の恐ろしさを描いていたのもあって、及び腰の描写に思えてしまう。

ある意味この映画で物足りなく感じた部分を補填してくれていたのが『シザーハンズ』みたいな後年の映画で、こういう作品が存在するのも今作ありきと考えると偉大なことには間違い無いが、単体でみると何とも食い足りないという感じ。

ところでラストが結構急展開すぎて良くわからなかったんだけど、フランケンシュタイン博士は生きているってことで良いんだろうか。その前のシーンで風車から落ちた時、背骨真っ二つになってるんじゃないかというレベルで叩きつけられてたが……。

(2020.144)
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