生ける屍による強盗事件を目の当たりにした二人組の警察官が、蘇生マシーンを悪用する犯罪組織に肉薄していく。バディ系のポリス・アクションとゾンビ要素を掛け合わせている、ホラー・コメディ。
筆者の子供時代に何度もテレビ放映されていたため、個人的に思い入れのある作品。冒頭部、何者かの犯行によりゾンビ化させられた刑事が、肉体崩壊までの制限時間付きで、パートナーと共に捜索を開始する。
臓物と人体破壊は控えめだが、特殊メイクによるゴア表現は及第点ともいえる出来栄え。屠殺された豚と鴨に襲われるシーンと、ゾンビ化を隠していた女性の腐敗表現が、白眉となっている。晩期ヴィンセント・プライスの登場も必見。
前半部では、美人検死官を迎えた三人体制での行動となるのだが、ラブ・ロマンスではなく、男同士の友情ドラマへとシフトしていく。「"死"なんてクソ喰らえ!」と言わんばかりに猛攻を仕掛けていくところに、大きな感動がある。