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レイジング・ブルのmuttyのレビュー・感想・評価

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
3.5
スコセッシ×デニーロ×ボクシング

若かりしデニーロ演じる実在のボクサー「ジェイクラモッタ」の半生を描いた作品。

デニーロはん、ありえへんレベルのメンヘラ能無し亭主関白。西野カナでも震えてまうレベル。

とにかくデニーロアプローチと呼ばれる、体型爆変化。現在では、がっりがり「マシニスト」→ムキムキ「バットマン」の、クリスチャンベイルの役作りが有名やけど、デニーロはんも負けてません。

これを1人で演じるて凄い。体型だけやなしに、ほんまにその人に成り切ってしまうというデニーロちゃん。恋に溺れて狂ったオーラも、落ちぶれて芸人になったオーラも、ガチすぎた。。。

そして「グッドフェローズ」のジョーペシが弟。やっぱ好き。キレッキレでしたね。

唯一、輝ける舞台がリング。私生活がクソすぎて、やっぱここがかっこいい。生き様みたあとにもっかいオープニング見たらしびれた。

そーゆー意味で、薬漬けぼろぼろ天才トランペット奏者の「ブルーにうまれついて」を思い出す。なんかこーゆー、ダメダメ人間やけど、突出した才能が1個だけある系のん好きなんかも。「ブルーにうまれついて」の方がよかったかな。

まーーなぜなら、あまりにメンヘラすぎて全く感情移入できひん。

けど、ほぼ白黒やけど、上手いこといってた(?)時代の家族との楽しいひと時だけカラー。これが鮮やか。いい思い出なんでしょうね。輝いてたボクサー時代でさえ白黒なのは自分の中ではイヤな、色あせた過去なんかもしれません。知らんけど。

クラシック映画の名作の1つとして、見とくべき作品かも。

"Your mother sucks giant elephant dicks!"
なんちゅー罵り方。
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