おとぎ話のスケールの壮大さよ。
その荒唐無稽さも、作り話であり、彼の物語だと分かっているからストレスなくのめり込むことができる作り。
衣装や小道具、ロケーションが素晴らしくて、こんな壮大なものを家のリビング、しかもレンタル100円で観られちゃうなんてすごい贅沢よ…と思いながら鑑賞。
自分のための物語にアレクサンドリアが介入することでロイは救われたけど、アレクサンドリアの方も、まだまだ理解には及んでいないお父さんの死について自分に引き寄せて考えることに繋がったんじゃないのかな。お父さんとロイを重ねて、生きてほしいと願う姿がすごく健気で、あの見た目とフォルムも相まってすごく愛らしかった。
私的な極上の映画体験というのは、この映画のような壮大な映像と身近な切なさが絶妙にマッチングした時を言う。