スタントの事故で下半身付随になったロイ
病院で知り合った女の子に自殺用の薬を持ってこさせるためにおとぎ話を聞かせる
物語は思いつくままに喋っているので所々現実と交錯したとりとめのない拙い話だけどそこから少女が想像する世界をとてつもなく豊かで美しい映像で表現している
CGに頼らないで長期間によるロケーションを敢行しているのでどの場面も素晴らしい
階段井戸、青の街、布が赤く染まるシーンなどが印象的
女の子がベッドにちょこんと座ってロイにパンを食べさせるシーンも可愛いかったな
石岡瑛子デザインの衣装がとても素敵で
エヴリン姫の扇子みたいなマスクを纏った蓮のドレスやウェディングドレス、クルクル回る結婚式のダンサーたち、ダーウィンの蛾のコート、すべてがエキセントリックで豪華絢爛
美に溺れる映画でした
空想の物語は徐々に現実にと交わっていき女の子の願いはついにロイの救いとなります
ラストは泣きました