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落下の王国のowlマンのレビュー・感想・評価

落下の王国(2006年製作の映画)
3.5
壮大な世界を旅してみたい!

スタントマンの男(ロイ)は事故により入院していた、同じくオレンジの収穫で怪我をして入院している少女(アレクサンドリア)に出会い、体が動かない“絶望”の中で少女に“おとぎ話”を話始める...

実際の自然遺産や、建築物で撮影していて
“おとぎ話”の世界で、“本当”の世界を旅しているように、壮大で、映画でした。

“おとぎ話”内の衣装は、日本人(調べてみたらアカデミー賞で衣装デサイン賞も受賞されている)の石岡瑛子さんがされていて、圧倒的な背景に負けないくらいに、衣装がカッコよくて、綺麗です。


ロイとアレクサンドリアがベッドでする会話が、自然で『ん?』『どういう事?』って聞き返したりするのが、微笑ましくて、
そのベッドこそが“スタント中に落馬した・ロイ”と“オレンジ収穫で落下した・アレクサンドリア”の二人だけの王国にみえました。


壮大な“”ファンタジー世界(ロイの精神世界世界)”も“入院での病院での生活(毒蛇にかまれて亡くなった子どもとその親、仲良かったお爺ちゃんの死を目撃したアレクサンドリア)”も、どちらも“生”と“死”があって、せめて“お話(ロイは)幸せになって欲しい”と願ったアレクサンドリアに、ロイは救われたんだろうなぁ。


まだお話は“落下”している途中であり、地面に着地している訳ではない、“絶望”して堕ちている中でも、もしかしたら途中で“希望”が見つかるかもしれない...

私の“王国”はそう思いました。
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