構想26年、24ヶ国・13の世界遺産で撮影、製作期間4年…
常識では考えられない時間と予算と労力をかけた映画、それが本作である。
映像派ターセム・シン監督の撮る13の世界遺産は伊達ではなく、CGでは無いのに信じられない映像が次々と繰り出される様は、圧巻の一言。
本作を映画館の大スクリーンで観ることができたら、ベストムービー入は必至!
そして、半身不随で自殺願望があるスタントマンが、無垢な少女に語る「壮大な愛と復讐の物語」。
この小さく適当なでまかせが徐々に大きな渦となり、双方の人生を左右することになる、
という盛り上げ方が劇的で、カティンカちゃんの愛くるしい演技と相まって、深い感動の涙を呼んだ。
また、故石岡瑛子さんが手掛けた衣装、監督の次作『インモータルズ』に繋がるアクション、複数の意味を持たせたタイトル(原題)なども含め、“映画=総合芸術” であることを再認識させてくれる傑作です。
何より、映画愛に溢れてるのがいい!!!
ちょっと違うかもしれないが、直近で見た『怪物はささやく』が好きな方には、本作も是非オススメ!