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落下の王国のokunichanのレビュー・感想・評価

落下の王国(2006年製作の映画)
4.0
ターセムシン監督。
両足を骨折し入院中の男が、自分の代わりに自殺薬を盗ませるため、小さな女の子に聞かせるお伽話。

24ヵ国もの国々、13の世界遺産で撮影されたそうで、とてもとても豪華絢爛で色鮮やかな叙事詩的作品。
世界にはこんなにも美しく神秘的な場所があるのかと驚かされました。

世界遺産というそれだけでもう豪華なロケ地、日本が誇る石岡瑛子女史の独創的な衣装、小道具に至るまで全てがアーティスティックで本当に美しいです。
子供の頃に絵本で見ていたものが色鮮やかに映像表現されているような感覚。

ストーリーは淡々と進んでいくので、アートムービーとして楽しむものかな〜と途中までは思っていたのですが…

ラストに見所でもある、とある映像が数々出てきて、タイトルの意味とこの作品の根底にあるものがわかる仕組みになっていました。最後で一気に作品への見方が変わりました^ ^
とても優しい物語でした。
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