エンドウ

右側に気をつけろのエンドウのレビュー・感想・評価

右側に気をつけろ(1987年製作の映画)
3.5
「いつも自分の中に死体があるような感覚がある。それでも地上に繋がれて、あなたの愛に繋がれて、そいつを生き返さなきゃ。」

物語を三つの系列から描き、それらを一つの作品の上に織り交ぜる。三つ目のレ・リタ・ミツコの収録場面が、作品全体のBGMのような役割を担っていたのが興味深い。
海辺の家のベランダに少女が現れ、窓が開閉するシーン、全裸の女性とダンスを踊るシーン、走る電車の窓枠に収む美しい緑、白い壁に映り動く光、レストランの鏡張り天井など印象的な演出が多い。ゴダールが車に乗り込むシーンは面白い。
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