きなこもち

嫌われ松子の一生のきなこもちのレビュー・感想・評価

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)
4.0
病弱な妹ばかり構っている父親に愛されなかった松子が
父親に認められるために学校の先生になったけれどクビになり
実家と縁を切って家を出て行き、同棲した彼氏にDVを受け、更に彼氏は目の前で自殺し、風俗嬢になる。
30分の間でここまでどん底。

でもその後も更に更にどん底になるけれどミュージカル調でコメディに描いているせいかどん底に見えない。

「殴られても殺されても一人ぼっちよりはマシ」って
松子はずっと自分が愛されたいがためにいろんな男に愛を押しつけてるだけなんだよなあ

もう少し成長してほしかったけど
もはや憐れすぎて許してしまう

自分も最近そこそこの底なし沼に沈んできているせいか、みんなは「うわぁ」って思ってしまうであろうシーンも
「まぁ、そう思ってしまう人もいるよね」と寛容な気持ちになってしまった

自分の壮絶な人生を語りたくなる気持ちも分かるけどね
でも光GENJIにそんなこと伝えたって届くはずもなく

だからこそ不幸な人は結局似たような人に惹かれて傷を舐めあって幸せになれないものなのよね

松子がADHDではないか説が出てて胸が苦しいが、言われてみれば確かに...!くっ!

これはメンヘラに見せちゃいけない映画ランキング入りですね👑