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抜き射ち二挺拳銃のchiyoのレビュー・感想・評価

抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)
3.5
2020/9/4
強盗団による砂金採掘場の襲撃、シルバー・キッドと町の保安官タイロン、町の娘・ダスティと鉱山会社社長の妹オパル。様々な出来事や人々が入り乱れるけれど、さくさくとテンポ良く進み、これだけの内容を僅か77分に纏められたことに感心する。と同時に、あっさりとオパルに魅了されてしまう、タイロンの人を見る目の無さに呆れるばかり。ただ、確かにオパルのドレスは荒野に映え、とても綺麗で魅力的だった。が、全てを知らされている観る側は、オパルが原因で仲違いしていくシルバー・キッドとタイロンに、ずっとやきもきしっぱなし。乗馬シーンが多めなのが嬉しいものの、タイトルに冠した“抜き打ち二挺拳銃”は登場せず、完全にタイトル詐欺である。それでも、充分に楽しめた王道西部劇。
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