でしょうかな

テシス 次に私が殺されるのでしょうかなのレビュー・感想・評価

テシス 次に私が殺される(1996年製作の映画)
3.7
「映像と暴力」をテーマに卒業論文に取り組む大学生のアンヘラは、指導教授に参考となる映像が無いか要請し、猟奇趣味だという同級生チェマにも当たる。ところが、教授は映像室でとあるビデオを再生中に急死し、アンヘラはそれがスナッフフィルムであることを知る。その映像を見たチェマは映像の被害者が失踪した同級生と気付き、アンヘラは彼女の友人だったボスコに接近するが…。

ミステリー調のサイコサスペンスだが、正直、物語の流れや設定には無理があって度々笑ってしまったし、自分の見落としかもしれないが、説明されていない謎が多い。なんでそんなとこにビデオ隠してんだよとか、容疑者への繋ぎ方が強引すぎだろとか、動機が分かんねーよとか。ただ、脚本の粗を上回るだけの魅力を感じた作品でもある。演出、特に視点の切り替えを利用した演出が上手くて画面に引き込まれてしまうためか。少なくとも後半は目を離せなかった。風刺の利いたオチも好き。
でしょうかな

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