わたふぁ

パリは燃えているかのわたふぁのレビュー・感想・評価

パリは燃えているか(1966年製作の映画)
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フランスの二大スター、J=P.ベルモンド(33歳)、A.ドロン(31歳)の夢の共演!(ツーショットはわずか数秒だけど‥)
アメリカからはO.ウェルズ(51歳)らも参戦!監督はR.クレマン(53歳)が務め、脚本にはF.F.コッポラ(27歳)も参加している!

この人たち、ほとんどバラで見る機会しかない大物なので、改めてその頃の年齢を並べてみました。
活躍した時期も長さもそれぞれ違うので、時代錯誤しそうになるけど、このパニックは他に類を見ない贅沢さでした。

1966年に撮った1944年第二次世界大戦末フランスのこと。
仏米合作の大作であるし、モノクロ映像であることに違和感を感じたのだけど、あぁ、そういうことか。
織り交ぜたかった実際の映像とのギャップを無くすために、全編をモノクロに統一したのですね。(現にエンドロールはカラー映像)
それに何より、ナチスドイツの赤黒のハーケンクロイツ卍の軍旗が、この撮影のためにパリの街に再掲されることをパリ市民が拒み、白黒で再現した旗で撮影されたそうですね。

「パリは燃えているか」否か、結末が語られる終盤のラストスパートは、戦争を知らない日本人も胸一杯になる思いがして、
前半にスター俳優が集結してたことなど一切忘れて、パリという街の安穏だけを願いました。