Mikiyoshi1986

パリは燃えているかのMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

パリは燃えているか(1966年製作の映画)
3.8
「禁じられた遊び」や「太陽がいっぱい」を手掛けた巨匠ルネ・クレマン監督が、ハリウッド・パラマウント製作でリリースしたパリ解放の叙事詩巨編。

パリが独軍に占領されて4年目に当たる1944年、
連合軍の上陸と共に衰退の一途を辿っていたナチはヒトラーの銘により、最後の悪足掻きとしてパリを火の海にしようと画策。
レジスタンスとのせめぎ合いの末、如何にしてパリは難局を逃れることができたかを綴ります。

アラン・ドロンやベルモンドなどフランスを代表するスター俳優やオーソン・ウェルズなど、贅沢なキャスティングは一番の見所。
でも個人的なMVPはヒトラーを演じた激似の役者さんです。

内容と反して演出や音楽も軽快なのは如何にもなハリウッド・メイドですが、前半と後半で緩急を付けたシナリオはなかなかの出来。
それもそのはず、まだ駆け出しの頃のコッポラも脚本に携わっており、これが「PATTON」にも繋がると思うと感慨深いです。

実際の映像を交え、美しいパリの街を危機から守り抜いた連合軍及びフランス軍やレジスタンスを讃えたラストの感動はひとしお。

そして本日3月18日はルネ・クレマン監督の誕生日で、しかも昨日3月17日はクレマン監督の命日でもあります。
偉大なる巨匠ルネ・クレマンの功績をここに讃えて。
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