ピロシキNo10

カティンの森のピロシキNo10のレビュー・感想・評価

カティンの森(2007年製作の映画)
4.0
ソ連軍の虐殺に巻き込まれた父親。
彼の手帳が家族の手に戻るまでの物語。

小さな奇跡のような出来事ではあるが、もたらされるのは、悲しみだけ。

手帳があっても、なんの声も上げられない戦後が続く。

適応する者。
声を上げ、殺される者。
声を殺し、生き続ける者。

適応した事を恥じ自死した者によって、手帳が家族へもたらされるのは、
叶えられる事の無い、共産圏ファンタジーみたいなモノか。