Aya

カティンの森のAyaのレビュー・感想・評価

カティンの森(2007年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦時の1943年、ソ連国内の森で約2万ものポーランド将校の遺体が発見された「カティンの森事件」。
夫の帰りを待ち続けた妻や子供たち、家族の姿を通して封印された歴史の真実が描かれている。

全体的に静かに進んでいくけれど、あっという間の120分だった。
登場人物の心情が丁寧に表現されていて、一人一人の苦悩や葛藤がひしひしと伝わってきた。
捕われた者、残された者など様々な視点から当時の状況が見えてくる。

ラストシーンは衝撃的だった。
最後の最後にずっしり重たいものがのしかかってくる…

カティンの森事件の凄惨さ、そして戦争という悲しく苦しい時代がリアルに描かれた良い作品だった。

このカティンの森事件が1990年代に入るまで、ソ連が認めていなかったということにも衝撃を受けた。
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