MiYA

ニュースの天才のMiYAのレビュー・感想・評価

ニュースの天才(2003年製作の映画)
3.3
なぜ記者は記事を捏造したのか。焦りか、プレッシャーか、功名心か。そこには悪魔的な葛藤があったはずですが、本作の主人公はただの虚言癖のバカにしか見えない。自分でついたウソと現実の区別さえつかないときたら、一片の同情の余地なし(そもそも捏造記事の筋が悪すぎる)。これはある意味ヘイデン・クリステンセンの本領発揮であり、この全く共感できないキャラクターは、アナキン・スカイウォーカーにも通ずるところあり。

あまりに簡単に真相が明らかになってしまうので、なんかどんでん返しがあるのかなー、と期待した自分もバカでした。

でも映画としてつまらなかったかというとそんなことはなくて、「世の中、こんなバカがいるんだ」と妙に清清しい気分になったりして、案外楽しんでしまった自分もいます。
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