おさかなはフィッシュ

問いかける焦土のおさかなはフィッシュのレビュー・感想・評価

問いかける焦土(1992年製作の映画)
3.5
『問いかける焦土』は、観に行った他の4作品に比べて2〜3倍の客入りで驚いた と思ったら、日本劇場初公開とのことだった “湾岸戦争の悲惨な爪痕を伝えるドキュメンタリー”などではなく、“戦争オペラ”、黙示録の様相を呈した作品

『糧なき土地』の“ヤギ撃ちシーン” (「ヤギが断崖から落下した」はずが、なぜか煙が上がっている) をはじめ、“撮ること”に対して正しく自覚的である映画監督は信頼できる

仕事柄、危険な作業の様子を映画などで観ていると「今のは重大ヒヤリ!早急な安全対策を! (今年度こそ)ゼロ災でいこう!ヨシ!(切実)」と思わされるようになってしまった



鑑賞当時の感想。点数は適当。

K's cinemaの「誕生!ヘルツォーク ヴェルナー・ヘルツォーク特集2017」にて鑑賞。

クウェートの油田から噴き上げる石油に火種を投げつける衝撃。いわゆる“やらせ”みたいなことをマジでやっているんだからすごい。それまでドキュメンタリーってどうも苦手だったけれど、ヘルツォーク先生のおかげで考えが変わった。

特集上映された10作品のうち、未鑑賞なのは『ノスフェラトゥ』だけだった。どれだけ観たくなかったんだ。今回やっと観られてよかった。