ジャイロ

レディ・イヴのジャイロのレビュー・感想・評価

レディ・イヴ(1941年製作の映画)
4.0
善悪の知識の木を這う一匹のヘビ。そしてイヴ印の禁断の果実。まさかのオープニングが楽しいですねこれ。アニメから始まる映画なんてあんまり記憶にない。古いのに新鮮。

そして若い!

ヘンリー・フォンダがめちゃくちゃ若い!!

もうモッテモテで若い。

なぜなら彼は大金持ちの有名人だからね。金に目が眩んだ女性たちにめちゃくちゃ狙われながらも本読んでたりするわけです。そしてこの御曹子、もっと凄いのに狙われてるのに気づきません。

それは凄腕のカード詐欺師です。

彼らにしてみれば、カモがネギ…いや、カモがヘビしょってやってくるようなもんです。それがホプシー・ポプシー・パイク・ヘンリー・フォンダ(ヘビ好き)なのです。

しかしながら、ヘンリー・フォンダの堂に入ったカード捌きはさすがといったところ。ついこないだ『テキサスの五人の仲間』を観たばっかりだから余計に楽しい。

女「抱いて」

女「ひどい人」

イヴというよりリリスだな。


うたかたの恋を 月夜のデッキに残して、やがて月日は流れていきます。そうきたか。


そしてここで登場するのがレディ・イヴです。しかし、こんなに体を張ったヘンリー・フォンダは観たことがない。笑わせてもらいました。

愛を囁くヘンリーフォンダ

ヘンリー「イヴ…」

でも馬の顔が近い

ヘンリー「君は美しい…」

馬の鼻がヘンリーの髪にまとわりついてくる

ヘンリー「ボクには…」

執拗に絡んでくる馬

ヘンリー「もったいない(しつこいな馬が(怒))」

馬ーーーーーーー!!!!!(笑)



そこからはもう観るも無惨な復讐劇でした(笑)

復讐の列車がひた走る。鳴らす汽笛に煌めくナイフ、グサリグサリと復讐の 刃がその身に突き刺さる。ヘンリーフォンダがどんどん血まみれになっていきます(笑)

なんだかんだ言って素直じゃないなこの二人。終わり方がなんとも良いですね。スクリューボール・コメディ最高!!