キミシマユウキ

ストーンのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ストーン(2010年製作の映画)
3.3
刑務所の老練な仮釈放管理官ジャックは定年間近最後の仕事として、放火犯で頭の切れるストーンを担当することになるのだが…

ハリウッド1の演技派俳優
!!ロバート・デ・ニーロ!!
役に入り込みすぎちゃうカメレオン俳優
!!エドワード・ノートン!!
アクション映画以外だといい味出す女優
!!ミラ・ジョボヴィッチ!!
共演の心理サスペンス。
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「やりたくないことはやらないわ」


てっきり騙し騙されのエロティック心理サスペンス的な映画かと思いきや、宗教観や倫理観を問う意外と深遠なテーマを扱った作品。
そのため会話が中心で心理描写を描くことが多い、元々は舞台用の脚本だったと聞いて納得。
定年間近で闇を抱える管理官、頭の切れる受刑者、魅惑的なその妻
この3名と管理官の妻を加えた4名の心情と信仰心の変化を劇中で観れるのが見どころだ。
決してミラジョボヴィッチとジョボヴィッチしたくて見る映画じゃないぞ。

主演のデニーロは相変わらず渋い。
苦虫を噛み潰したような顔で敬虔なキリシタンおじさんを好演。
でも意外と3名の中では薄い印象。
エドワードノートンもしゅごい。
『スコア』でもデニーロと共演したがその時よりやはり演技力が増しているかな?
実際に刑務所でリサーチを行いそのコーンローの髪型と嗄れ声を編み出したらしい(笑)
最初に声だけ聴いたらノートンかどうかわからないぞ!!
そしてミラジョボヴィッチ!!
昼は幼稚園の無邪気な美人先生!
夜は行きずりの男と一夜を過ごす妖艶な美女!
その正体は凶悪犯の人妻ジョボヴィッチ!!
って最高にドタイプな悪女で、ノートンとデニーロを食う勢いで良い演技をしていました。もっと妖艶で惑わさせてくれたらさらに好きになってた。ゾンビとか倒してないでこういう役もっとやってこう。

本国でも日本でも低評価だが、個人的にはもっと注目されてもいいんじゃないかな?
~オマケ~
この映画について書いてるブログで
「ロバートデニーロの出演作はあたりなし」
みたいな的外れなことを書いてる人がいてむかつきました(笑)

デニーロの熟練演技を見たい方、ノートンの憑依型演技を見たい方、そしてジョボヴィッチのビッチな演技を見たい方にはオススメの作品。