野火の作品情報・感想・評価・動画配信 - 4ページ目

「野火」に投稿された感想・評価

rain

rainの感想・評価

4.0
幾日かがあり、幾夜かがあった
人間の命…
こんなに静かな戦争映画があるのか
状況が悪くなればなるほど煙草が欲しくなるってのは分かっちゃう
地面を這いつくばる兵の群れは人ではなく虫のようである
俺が死んだら、俺のここを食べてもいいぞ〜南無阿弥陀南無阿弥陀
猿…
顔!顔!顔!
銃に落ちる影
天への降伏
撮影たいへんだったろうなぁ
狼煙か?いや、野火だ…
Hori

Horiの感想・評価

3.8
その日食うにも困る過酷な状況で、只々戦線に向かうべく無気力に歩く気怠さが映像から漏れていて、早く終わって欲しくなった。
見終わったらダルくてそのまま寝た。もう観ることはないと思う。もし自分だったら…なんて考えたくない。
人間を極限に追い詰めるものの恐ろしさをじわじわと描いた作品。
フィルムを縦に引き伸ばしたかと錯覚するほど痩せ細った身体で訳もわからず前進する兵隊たちはゾンビのようだった。あの状況で最後まで倫理観ある田村さんは非常に人間っぽい
がりがりの船越英二はさらに顔の彫りが強調されて最初現地の人か何かかと思った…
船越英二が演じた主人公は、殺すつもりがなかった地元の女性を撃ち殺してしまい、やや乱れたワンピースの裾を直してやる。やはり元々潔癖なところがあったのかもしれない。しかし、食料や衣料にはプライドを捨てて飛びつく。死体の靴を誰かが取り替え、そいつが捨てた靴が自分よりマシだからとまた取り替える。組織が壊滅し単独行動を取っていた3名の兵士たちは、醜い食料の奪い合いへと発展する。そして人肉食いへと発展するのだが、そこは原作と違い固くて歯が欠けるシーンになった。ここが実に不気味だった。必死に生きようとする人間に、なぜ嫌悪感を覚えるのか。二重、三重にもなる深いテーマに感じた。
Hiro

Hiroの感想・評価

4.0
リメイク版も見ましたが、、本家版、も更に戦争の悲惨さ、人間の本質を強くえぐっています。。決して楽しめる映画ではないが、、。深く心に残る
1959年市川崑版。敗戦色が濃厚なレイテ島。米軍によって食料経路を断たれ、いよいよ窮迫していく日本兵たち。極限状況の中で露わになる人間の浅ましい本性。皆が残り僅かな食料を守ろうとする余り疑心暗鬼に駆られ、互いを監視し合う緊張感に支配されている。そして真実の飢えが、人が人である所以の倫理や尊厳を奪い去っていく。眼前で繰り広げられるおぞましい生き地獄。人であることを諦めた者だけが生き残る過酷な現実。そんな中で、野火の温もりと、その周りに集う人の生活に交じりたかった主人公の哀れ。戦争の真実に迫る名作だ。
2015年のリメイク版です。

よくここまでリアルに作り込んだなあと感心してしまうくらい、容赦なく敵に攻撃されるシーンは血みどろで凄まじく、戦争の恐ろしさが表現されてました。

血が苦手なひとはなかなか見れない作品ですが、敵に襲撃される以外にも飢えや、村民による怒りとの戦い、精神的苦痛との戦いなど様々な視点で描かれていることが戦争の恐ろしさを伝える上で重要なんだと感じました。

複数の賞を受賞したのも理解できる作品です。
積鯨

積鯨の感想・評価

3.9
ひたすらに重い。極限状況下でどう生きるのか。役者の演技から臭いがしてくるかのような映画。
HK

HKの感想・評価

4.0
大岡昇平の実体験に基づいた小説を「ビルマの竪琴」「金田一耕助シリーズ」などの市川崑が映画化。

後に、塚本晋也さんがリメイクしていますね。

太平洋戦争の末期に、日本が劣勢の時の、レイテ島が舞台となっています。主人公は肺病を患い上官から野戦病院に入院することを命じられます。入院を拒否されたら手榴弾で自害しろとも命じられる。この時点で当時の戦況とか日本兵の異常さが垣間見れます。

上官の言われた通りに行ってみれば、病院には瀕死の状態の兵士達が床一面を覆っています。最早入院は不可能で林で待機する以外ありませんでした。しかし、アメリカからの爆撃に遭います。病院にいた大勢の兵士達が出てくるシーンは、最早ゾンビ映画でした。

主人公の田村を演じているのは船越英一郎のお父さんである船越英二さん。この映画では常に飄々としており、今見ればどう考えても可笑しい状況でもあまり大きなリアクションをすることでもなく、妙に冷静ぶっている所が却って不気味に感じます。恐らくもう自分の運命とか受け入れているのでしょう。

そんな彼が体験したり目にする光景はどれも惨憺としています。パロンボンに向かうため、街頭を突っ切ろうとするもアメリカ兵に爆撃されます。挙句山野を放浪すれば、蠅がたかっている頭のおかしい日本兵にも遭います。そんな中でも正気を保っているこの男はすごいですね。

挙句、永松と安田という仲間と合いますが、そこで干からびた猿の肉を渡されます。歯が折れて食えなかったのですが、まあ、あれが人肉とは…非常に恐ろしいです。カニバリズムです。

しかし、あんな生の葉っぱとかを平然と食べたり、泥まみれのイモを食ったりする状況下、食糧に困ったらあんな行動に走ってしまうのは致し方ないのかもしれません。

最後まで最低限の人間性まで失わなかったのか、それとも失えなかったのか、最後は野火のある方へ…

戦争を知らない人たちにもぜひ見てほしい市川崑さんの代表作ですね。塚本晋也さんのリブート版も見たいです。

というかそろそろ「日本のいちばん長い日」のリブート版も合わせて、いろいろと見てみたいですね。
故人

故人の感想・評価

4.0
ついこないだペドロの『血』を見たばかりだったのでビビった
この映画のファーストカット、画面正対男二人のカットバックビンタ
『血』はもしかしてコレのオマージュ?
真正面カットバックは僕も大好物なので満足度高し
特にビンタが付くと画面の強度が増して良い
あまりに強すぎてフツーには使えない技ですが…