浅野公喜

昆虫大戦争の浅野公喜のレビュー・感想・評価

昆虫大戦争(1968年製作の映画)
2.9
昆虫達が大暴れしそうでしない60年代のパニック物。外国人俳優が多く起用されてますが声は日本語の吹き替えという不思議な雰囲気。

暴れる昆虫はハチのみで襲う人はごく少数、それよりも南の島を舞台に展開する日本人や米軍の人間ドラマがメインで拍子抜け。そして主人公的なもうすぐ子供が産まれる既婚者の男は金髪外人と不倫、そしてその男の妻(時に上司に襲われたりと踏んだり蹴ったり)はそんな夫を愛しているというゲスな男に都合の良い女性の扱いが時代を凄く感じさせます。一応反戦反核のメッセージは込められていると思いますし、どアップでハチが襲うシーンは結構迫力が有りますが様々な要素を詰め込み過ぎて収拾がつかなくなっており唐突なエンディングに唖然とする珍作でした。

外国人キャラからジャイアンらしき声が聴こえると思ったら旧ドラえもんのジャイアン役だったカズヤ・タテカベも今作に参加していました。
浅野公喜

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