違和感も大いにあるけど、めっぽう力強い。
佐藤栄作首相のベトナム訪問を阻止しようとする全学連と機動隊の衝突。その中で起きた学生の死。それらに関するドキュメンタリー。
機動隊員が学生を棍棒でボコボコに殴る映像が兎に角イタい。記録として貴重なのではないか。
散らかった写真の上を移動するカメラの映像に闘争現場の音声を重ねる冒頭シーンは想像力と感情を動かされる。演出を入れた撮影など、ドキュメンタリーとしては違和感を覚える部分があるが、力強さに溢れている。
山形国際ドキュメンタリー映画祭の提唱者、小川紳介監督作品。とてもクセのある作家なのかな。他も観てみたい。