カイル

新少林寺/SHAOLINのカイルのレビュー・感想・評価

新少林寺/SHAOLIN(2011年製作の映画)
4.3
中国武術の総本山、カンフーの聖地である少林寺が舞台の一大スペクタクル。
富と権力を追い求め裏切られ家族を失い怒り狂い失意のどん底に落ちた軍人が、仏門に入り自ら犯してきた罪に向き合いやがて憎悪と執着を捨てたとき苦しみから解き放たれるのでした。
少林寺の修行シーンが良い。なんとも清らかで美しい。
ジャッキーが少林寺の厨房係の悟道役で出ています。アクションはあまりなくその分ジャッキーの演技を堪能できます。ダイナミックな料理は平野レミに負けていません。
最後の戦いが予想以上に激しく、どこまでも高潔で清廉な精神を貫く僧侶たちを涙無くして見ることはできませんでした。
そして侯杰(アンディ・ラウ)と曹蛮(ニコラス・ツェー)の戦い、まるでかつての自分のように悪を体現する曹蛮に対して浄覚=侯杰はひたすら慈悲の心で向かい打つ。この凄まじい対比。壮絶な戦いでした。
ウー・ジン、シン・ユー、ユィ・シャオチュン若僧演じる皆さん武術に長けていますね。シン・ユーは少林寺出身だそうでなるほど凄いわけです!
欲や怒りや無知は人をダメにしちゃうってことがよくわかりました。
私もいつか煩悩を捨て空を悟りたいです。いつか・・・ね。
カイル

カイル