「スイミング・プール」(2003年
仏)フランソワ・オゾン監督・脚本作を視聴。2005年、2017年に続き3回目。
ストーリーを失念していたが、ミステリー映画としてゾクゾクする面白さがあり、最近見たミステリーでは一番良い。
最近筆の振るわない中年女性作家サラが出版社社長から紹介された南仏の別荘で執筆中、社長の娘ジュリーが突然現れる。ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が毎夜違う男性を別荘に連れ込む様子、若さを武器にプールから眩しい裸体を見せつける姿に辟易する中年ミステリー作家のサラは対照的。
昔、「愛の嵐」等でセクシーな魅力全開だった名女優、シャーロット・ランプリングが、若きジュリーの性的魅力に嫉妬する姿が皮肉に満ちてて可笑しい。
ジュリーが犯したある事件から終盤にかけて、一気にミステリー感が増していく展開は、スリリングだった!
ラストシーン、出版社の父親に会いにきたジュリーの顔や姿が変わる、あれはサラの視点が現実に戻ってきたってことだよね。
ミステリー作家の豊かな想像力が映画そのものになったのかもしれない。
フランソワ・オゾン監督の映画はやはり素晴らしい。