スイミング・プールの作品情報・感想・評価

「スイミング・プール」に投稿された感想・評価

のび

のびの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

映画『スイミング・プール』は、主人公のミステリ作家サラが過去の自分と決別し、新しい自分に生まれ変わる軌跡をたどる物語ではないか。

どこまでが現実で、どこからが非現実なのかわからないところが、この物語の一番の特徴だ。非現実というのは、それが想像なのか幻覚なのか、あるいはもうひとつの現実なのか確かめようもないということである。そんな現実と非現実の境目が曖昧ではっきりしないところに、わたしたちは戸惑い、不安さえ抱いてしまう。いくらでも解釈の余地のある作品だ。

いずれにせよ、サラは別荘でジュリーなる存在に出会い、いくつかの出来事をくぐり抜けた。それはサラが新しい自分へ生まれ変わるために必要なものだったのだと言えるだろう。サラにとってはすべてが現実だったのだ。

だからこそ、サラは新しい自分へと変身を遂げ、作家としても新しい地平に向けて第一歩を踏み出すことができた。プールサイドでの出来事をくぐり抜けることで、古いサラは死に、新しいサラに生まれ変わった。その意味で、この物語は死と再生の物語だと言えるだろう。
これは…わからない。
最後のどんでん返しでわからなくなった。
わからない…ドニーダーコを観た後のようなそんな感じ。

ただ、このわからなさ加減が絶妙で観終わったあとなんだか心地よい余韻が残っている。

音楽とか、赤い花、鏡、十字架とか色んな暗示がありつつ音楽も抑えられてて…雰囲気はとても好きだった。

いつか、もう一度見よう。
★ 水を切り裂く肢体、土に埋められた死体

非日常の象徴であるフランスの別荘。
木々を揺らす風、庭に煌く水面の光。
それは枯葉が泳ぐスイミング・プール。
偏屈な中年作家と自由奔放な若者の同居生活は、緊張感を孕みながら、破滅のときを待つ…。

とても想像力を刺激してくる作品でした。
くっきりとした輪郭。透明ながらも不穏な雰囲気。あらゆる可能性を否定しないから、気兼ねなく妄想の海に浸ることが出来るのです。

思えば、現実と虚構は表裏一体。
自分は自分なのか、物語の中の登場人物なのか。あるいは過去に死滅したはずの“人類の細胞”が作り出した夢なのか…誰にも判別できないのです。

だから、どれが伏線なのか…?
壁に掛かった十字架。ダイエットコーク。
落ちていた下着。手帳に挟まれた写真。
目を凝らせば凝らすほど惑うのですが、行くべき方向は指し示されています。

いやぁ。これは見事な筆致ですよ。
特に“手を伸ばせば解答が掴めそうな感覚”は流石です。不明瞭な物語って僕は好きじゃないのですが、本作に限って言えば話は別。ふんがふんがと考えるのも厭いません。

また、過度なエロティシズムも眼福の限り。
特に《ジュリー》を演じるリュディヴィーヌ・サニエの豊穣なる膨らみは、眠気を封印するには有効な手段だと思います。ともすれば、下品に陥りそうなのに、それを感じさせないのも見事。

ただ、確実に人を選ぶ作品ですね。
ミステリと聞いて鑑賞すると…肩が下がるのは必至。犯人とか動機とか…そういう局所的な要素に拘るのではなく、もっと高い視点で鑑賞することをオススメします。

まあ、そんなわけで。
“モヤモヤする結末系映画”の入門編としてはピッタリ。自宅鑑賞ならば、劇場公開時にモザイクで隠された向こう側も観ることが出来ますからね。はたして、そこに何が隠されているのか…うひひ。お楽しみですね(←下品)。
過去鑑賞

えっ...?これは何だったの...ってなった
hiroppopu

hiroppopuの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと難しかった笑
サラの部屋に十字架が掛かっている時が空想でかかっていない時が現実?
制作者がアイディアを出す時、現実と妄想の区別がつかなくなるみたいなこと
インタビューで言ってたらしい。これが答えなのだろう。
もう一回観ようかな!
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
オゾン監督のライト感覚な難解作品。果たしてシャーロット・ランプリング演じるサラの虚像なのか、或いは実体験なのか。いかようにも解釈できる。自分は虚像/願望派。気難しい女性役はイザベル・ユベールかランプリングかってくらいはまりますね。
higatree

higatreeの感想・評価

2.5
フランソワ・オゾン監督が好きな時期があった 中年女性作家 殺人なのか空想なのかわからない
くぼ

くぼの感想・評価

4.0
ど、どどこからどこまでが
本の中の話だったん、だ
もはや全て空想、いや全部現実?
頭ぱっかぱか〜
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