プリンス

スター80のプリンスのレビュー・感想・評価

スター80(1983年製作の映画)
4.0
季節の変わり目ですからね、バネ指はテーピングで固定中。眠い訳ではございません。老眼です。プリンスです。
最近、私の観ている映画にある共通点がある事に気付いた訳であります。それは、ある種類のキャラクターを持つ男達であります。現代ではストーカーやメンヘラなどと簡単にカテゴライズしてしまいますが、そんな言葉は無かった時代のノビノビと狂った男が今回の作品にも出て来る訳です。
さて、懐かし映画、スター80のレビューであります。
あのギャラクシーナ主演のプレイメイト、ドロシー・ストラットンの短い生涯&殺害事件の実話となっております。この手の作品は、ふざけたレビューは御法度でございます。バンクーバーのデイリークイーンでアルバイトをしていた冴えないJK、ドロシーが一躍スターダムにのし上がってゆくサクセスストーリー。そんな彼女を見出したのがチョビ髭マッチョのナルシスト、無駄に綺麗な瞳のポール君。持ち前のバイタリティとハッタリで彼女を芸能界に売り込む訳ですよ。勝手に履歴書送られての、パターン。ついでに結婚もしてみたりと、抜かりがない。
ヤレよヤメろよと、身勝手なマネージメントが功を奏しまして、アレヨアレヨと、スターダムにのし上がって行くドロシー。わたくし、こう見えて純粋な日本人でありますので、米国に於けるプレイメイトなるもののステイタスには疎いのですが、ヤフー知恵袋によりますと単なるヌードモデルとは歴史や格が違うとの事であります。
しかし困ったことに、この神聖なるプレイメイトとして成功を収めようとしているドロシーの足を引っ張り出すポール君。この人の空気の読めなさ加減と、ちょっと引っ込んでてくれ加減が尋常じゃなくてホント恥ずかしいのでございます。関係者、皆ドン引きからの置いてけぼり感の末にドロシーに金をせびるようになるとゆう、安定のヒモ変化。こーゆう展開はね、非常に観ていて辛いですよ。フミヤ、高杢に桑マン、マーシーも仲直りして欲しい!
このケースは男女の問題も絡んでますから、まあ厄介。
ある映画監督の助言などもありまして、別れを切り出すドロシー。落ち着け、ポール!話せばワカル!ほら、手切れ金!
さあ、どうなる!!て、まあ、殺害事件ですからね、無理です。なんとクライマックスのシーンは、実際の現場となった部屋での撮影だとか!その必要性あります!?許可降りますかね!
しかしながら妙なドキュメンタリー番組風な独特の作りで、全体的には暗い雰囲気でもなく笑えるシーンもあったりしますから、サクサク観ることが出来るのが救いでしょう。
ドロシー役、マリエルヘミングウェイはややゴツく、10代には見えないのが難点ですが、ポール役のエリック・ロバーツの怪演は目を見張るものが御座います。これじゃ女の子は皆イチコロね。逆に妹さんのジュリアロバーツ、ズレタオルでチョビ髭マッチョに痛めつけられる映画に出ておりましたね。
80年代のギトギト感に耐えられる方、後からジンワリ効いて来る映画に耐えられる方は観て損は御座いません。
またレビューに時間かかり過ぎました。次こそは簡潔にまとめます。でわまた!
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