このレビューはネタバレを含みます
「良い映画」の定義は、ストーリーや映像が何重にも読み解けるかどうかだと考えている。『ヒックとドラゴン』は深く考えさせられ、それでいてばっちりエンタメ作品だった。
本作の魅力は色々な人が語るところだが、とにかく小道具の使い方がうまい。ヴァイキングの証であるツノ付きの兜なんかとくに。
終盤、父が兜を脱ぐタイミングがあるのだが、集団のリーダー → 一人の父親 への切り替えが視覚的にわかるようになっている。こういうところに気を使っているのは、しっかり練られている作品の証拠ではないだろうか。