さよなら僕のマクガフィンたち

ヒックとドラゴンのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)
4.3
完全になめてました。かなり完璧なレベルの完成度の作品です。
おそらく2010年公開時より、多様性なり他者との共存なり色々と言われていると思うのですが、現在の方が刺さる映画ですね。

白眉なのは、ヒックと、トゥースレスが心を開く描写ですね。湖みたいな崖で囚われたトゥースレスに対し、ヒックが近くのに盾や剣を置いていく。心の鎧を外すように近づき、また、トゥースレスがヒックに対し触るのを許す場面になる。その少しずつ少しずつ心を許し合う描写の丁寧さが素晴らしい!

最後足が義足になりますが、それでも提示された世界、人間とドラゴンが共存する世界は美しい。

ラスト、冒頭と対になるナレーションで「ペット」発言があり一部から批判があるみたいですが、両者が対等じゃないと共存出来ないわけではないし、ペットも家族として「共存」することはできるので、そこまで目くじらたてる発言ではないと思います。

ヨンシーのエンディング良いです!