全国で一番多い苗字が佐藤さん、人数が多いので少し減らします。
「全国の佐藤さんは今日も元気いっぱい鬼から逃げて下さい。リアル鬼ごっこスタートです」
という放送のもとに始まる鬼ごっこ。
山田悠介のデビュー作にして、100万部を越えるベストセラーとなった『リアル鬼ごっこ』を映画化。
まず、かなり原作と変わっていますね。
現実の世界ともうひとつの世界、パラレルワールドが存在していたり、色々とおかしな設定になっています。
そしてパラレルワールドでは王政があり、全国の「佐藤」をハンティングするという、原作ありきのオリジナルストーリーです。
藤子F先生好きなら見やすいかも。
ちなみに捕まった佐藤さんは処刑です。
相手の世界で死ぬと、こっちでも死ぬ。
このあたりの着想はとてもよかったと思う。
が、単純に鬼ごっこの中で話が展開されるのかと思っていたので、ちょっと残念だったかな。
鬼ごっこの部分も思ったより少なかったかも。
ストーリーは理解しやすいけど、矛盾がけっこう有ったりします。
また、テンプレ的なストーリーみたいで、ある程度の面白さと引き換えに、次の展開が読めてしまうのが致命的かと。
あのメンバーが最終日まで生き残るとか、全国の佐藤さん、もっとしっかりせいよって感じです。
ストーリーの後半に至っては、鬼ごっこよりもパラレルワールドがメインになってしまって、スピーディな展開もイマ1つ。
しかし、原作とは違った楽しさがある映画でもあります。
ななめに鑑賞しないで、素直に世界感を受け入れたらもっと楽しいかもしれません。
まぁ、期待以上でも以下でもない感じでした。