しろくま

幼獣マメシバのしろくまのレビュー・感想・評価

幼獣マメシバ(2009年製作の映画)
3.4
《オヨヨ!》
〝そんなブログばっかりやってないでさ、たまには外に出なよ〟〝外は危険がいっぱいなのだよ。家から半径3㎞以内で、全然生活できるし、それに、外はやたらうるさいしね〟〝うるさいって何が?〟

DVDの豆柴の写真が愛らしいので、〝きょうのわんこ〟みたいなワンちゃんのかわいい仕草を集めた癒し系ドキュメントを期待したら…。〝僕のワンダフル・ライフ〟のような人間の言葉が分かるワンちゃんのドラマでもなくて…。結局、ワンちゃんはそこにいるだけで、台詞なのかアドリブなのか分からない佐藤二朗さんの尺がほとんど。これって、いわゆるジャケット詐欺案件?

二朗さんのアドリブに橋本環奈さんのように顔芸で応えたり、ムロツヨシさんのように更にアドリブ返しをしたりすればウケるのに、本作では誰も突っ込まないのでグダグダ感は半端なく…。その感じは無職の中年ニート芝二郎さんのキャラクターに合ってはいるのだけど…。緩さを受け入れることができたら、意外と癖になって好きになるのかも…。

本作のマドンナは安達祐実さん。引きこもりの二郎さんにイベントを紹介して外出を促した立役者。彼女が謎の手紙の絵に隠された意味に気づいてミッション発動。その後の展開は面白く、二郎さんの挙動不審も気にならない。癒し系というより脱力系の引きこもり脱出ロードムービーだね。

視聴メモ:2023.03.26/059/GYAO
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