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ブギーナイツのsukeのレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
4.5
力学を感じる映画だった。時代や時間、運命などの流れの中の、カメラや人物の抗力と、それを遮ったり逆流したりする抵抗力との摩擦に生まれるドラマ。
フィルム、レコード、テープ、ローラースケートや車のタイヤ、拳銃の弾倉の回転。手触り感のあるカメラワーク。画面の中に、音に、物理や運動が盛りだくさんだった。
燃料切れの車が重力で坂道をゆっくり下るシーンが、流れに身を任せる感じで象徴的、印象的。
70年代から80年代へ移り変わるLAの映像産業、メディアビジネスの世界という舞台が、坂道も車も多いし、そうした表現にすごい合っている感じ。
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