チーズマン

ブギーナイツのチーズマンのレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
4.2
1970年代後半から80年代までのアメリアポルノ映画業界と、巨根だけを武器にそこへ飛び込んで行った若者の青春を音楽に乗せて描いたPTA初期の頃の作品。

去年劇場公開の新作映画の中でも大好きだった作品の1つ『エブリバディ・ウォンツ・サム』と引き合いに出される事が多かったので今更観たけど、これがまたすごい笑えて面白かった。
20年前の作品なのに『エブリバディ〜…』と比べても古臭くなかったなあ。
オープニングのディスコシーンやポルノ映画を撮影しているシーンや家でのパーティなどでの長回し、主要キャラ達が色々な所でそれぞれが何かしてたり話しをしてたりするのを移動しながらずっと撮っていってなおかつ物語もちゃんと同時進行しているという計算し尽くされた映像が本当に見ていて気持ち良いし、楽しい。
これだけでも何回でも見たい。

主役のマーク・ウォールバーグがめちゃくちゃ若い、そして大好きな空手の動きをいちいち挟んでくるのが凄いキュート。

ジョン・Cライリーも若い、そした細い!しかし顔は全く同じという。笑
『タラテガナイト』でのマジシャンネタはここから来てたんだね。

あとドン・チードル、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グラハム、
ウィリアム・H・メイシー、フィリップ・シーモア・ホフマンなどこの後に沢山の映画で見かけるようになる才能ある役者達のアンサンブルも堪能できる。
ただ、主人公にとっての擬似的な父親でもあるポルノ映画監督を演じたバート・レイノルズだけはその後の作品にあまり印象がないかも、この映画ではすごく良い演技と存在感だったのだけども。

ポルノ映画業界ということで色々とぶっ飛んだ描き方もされているが、すごく愛のある映画だと思った。
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