ポルノ業界のお話
とにかく大好きな映画。というか、PTA作品は大体大好き。
彼の作品の主人公は大体すぐブチ切れる。なぜなら彼自身がそういう人だから。
今作で作品賞を取れなかった彼は楽屋で椅子を壁に投げ付けたらしいですw
本当に映画と同じ様な人で良かった♪
オープニングから異常な長回しで見せる。僕は無理矢理でも良いからカットを割らずに行って欲しい人なので彼の作品は最高にハマる訳ですが、今作(あと『マグノリア』)は異常なレベル。
あと、彼の作品の特徴としては「擬似家族モノ」。これまた僕の好きな要素なんで、ありがとうって感じです。
あとは、彼の異常な演出力もあってもの凄くリアルなんだけど、リアリティが凄いんだけど、時折非現実的だったり、どこかシュールで人間臭くて、そこが笑えるってとこ。
例えば、今作だとドーナツを大量に買いに来たドン・チードルに起こるあの悲劇ねw
大爆笑のあの展開。
あとはダークディグラーって名前ねw
ストーリーはこう。
主人公マーク・ウォールバーグ君は実の家族ともの凄い喧嘩をして家を出る。
「俺には何の取り柄もねぇ。だが、この巨大な股間だけは凄いんだ!!」とポルノ業界に進出。彼は一躍スターとなる。
ここ、結局は「恵まれた人」の話なんじゃないか?って思うけど、舞台立ての為に必要だったってのと、それが股間の事だから許してあげる。
しかし、彼は売れるにつれ、どんどん態度が横柄になっていく。更にはコカインのやり過ぎで股間(ダジャレじゃないです)が立たなくなる。
それで、またブチ切れて擬似家族だった監督、女優等の撮影チームとも決別してしまう。
その後の偽コカインを売ろうとするくだりとか、それまでの計画のとことか爆笑で楽しいw
んで、まぁ、最終的には自分の非を認め、擬似家族のとこへ戻り、再び映画を撮る、ってとこで終わる。『レイジング・ブル』のオマージュというかパロディというか、ってシーン。
ここも、自立してねぇじゃねぇか!って思うけど、まぁ「擬似家族モノ」なんで、許してちょ。
ただ、その後の作品で自立、というより擬似家族から別れるって話になっていく。
因みに、ラストのイチモツは偽物らしいです。一安心なのか、残念なのか。
あと、彼の作品で多いのもう1つ。
オマージュがとにかく多い。正直、マイナー過ぎて引用元は全然分かりません!
で、それが加速し過ぎたあまり、歪になったのが『ザ・マスター』。
何でBD出ないんでしょう。
何か、彼の作品のリアルとシュールの共存してる絶妙な感じが凄く好き。
役者みんな良いんだよね。
みんな、その人ならではの良い表情をしてて、それがまたシュールな展開に対する表情だったりして、笑える。
そして、毎回音楽が良いんだよね。
今作ではディスコがノリノリな感じ。
もう、何か僕の好きなものが全て詰まってるみたいな感じ。