ひでやん

悲しい色やねんのひでやんのレビュー・感想・評価

悲しい色やねん(1988年製作の映画)
3.0
にじむ街ぃ~の灯を~ふたりぃ~見て~いた~桟橋にぃ~止めた~車に~もたれて~

泣い~たら~あかん、泣い~たら~ せつ~なく~な~るだけ~

ええ歌や…。胸に沁みる。ほんでサビがまたええねん。

Hold me tight~大阪べイブルース~ 俺のこと好~きか~あんた~レビュー書け~!

はい、すんません。レビュー書きます。

大阪を舞台に、ヤクザ家業を継がず銀行員として働く男と敵対する組との抗争を描く。

夕張組の組長は今までの悪事を懺悔しようと、お遍路へ出るが、トイレを借りた家が敵対する組の男でバットでボコボコにされる…。むちゃくちゃやがな!

夕張組の組長が高島忠夫で、対立する三池組の後継ぎが高嶋政宏。敵対してんのに親子やがな!

高島忠夫扮する組長の息子が仲村トオル。銀行を辞めてカジノハウスの経営に乗り出すが、ヤクを巡った抗争へと発展する。

仲村トオルは好きなんだけど、関西弁が似合わない。頑張って覚えましたって感じのしゃべりだった。

仲村トオルと高嶋政宏の殴り合いの場面はヤクザ映画というよりビー・バップ・ハイスクールの喧嘩のように思えた。

カタギとして生きてもヤクザの血が流れる男。争いたくないが血で血を洗うのがヤクザ世界。大阪の美しいネオンに名曲が流れる。その街の灯りがなんだか悲しい色やねん。

ハスキーな歌声がたまらない。ええなあ、くまだまさし…て、違うわ!上田正樹や。

ヤクザ映画なんだけど、なんかいまいちヤクザに魅力がなかった。男気、生き様、気迫、抗争の緊張感などが抜け落ちていた。結局カタギの女一人に振り回された感じで残念だった。
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