けんこや

ときめきに死すのけんこやのレビュー・感想・評価

ときめきに死す(1984年製作の映画)
3.7
最近BSで『家族ゲーム』やってて、森田監督独特の「癖」に触れたくなって見たんだけど…思いのほかその「癖」が質・量ともに膨大で若干引いてしまった。

序盤、怪しさ満載の無口の男とコミュ衝動が抑えきれないおっさんという、野郎同士の1on1に耐えきれなくなってきた頃に、樋口可南子さんが颯爽と現れて心底ほっとさせられる。

人間がみんな機械的or動物的かに振り切ってて、真ん中がない感じ。それでもみんなむしゃむしゃメシ食うのが実にキモい。で、飯食ってる窓の外で延々殴り合ってるのなんなの?????とかなんとか…もう何から何まで「癖」とツッコミどころの大暴走。だからなのか、折々差し込まれる清涼感・透明感が映えること映えること。

とにかくやたらとインパクトありまくりで胸の内に残りまくる。これが後々ソナチネにインスパイアされてゆくのも納得な感じ。


何気にびっくりしたのは教団本部のシーンで、なーんかどっかで見たことある建物だな〜と思ってたんだけど…

…我が母校を新興宗教の巣窟にするんじゃないよ(笑)!
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