森田作品におけるコミュニケーションの描かれ方は両極端だと思う。
80年代当時の邦画には紋切り型の映画文法によって無視され、表象されずにいた冷ややかな共同体の繋がりを描き、現実を誠実に視座を向ける。ま…
ピンボールゲーム。何か突飛な物語が始まりそうだと予感させられるオープニング。コンピュータ診断。歌舞伎町の医者。暗殺者。背景も素性もほとんど分からない二人。丁重なもてなし。杉浦直樹さんのお若い頃の演技…
>>続きを読む劇伴が良かったり、その劇伴をかけながら車で快晴の海沿いの道を走って行くシーンにめちゃくちゃ快楽があったり、OPの不思議な跨線橋とか要所要所魅力はあるのだけど、あまりにも断片の寄せ集めだし、森田芳光の…
>>続きを読む異様な映画なのに不思議と目が離せず引き込まれるので驚く。台詞の間や音楽、カットの妙がそうさせるのか。当初、沢田研二のジャケットでどうも薄気味悪いし何の映画かわからずスルーしていたのを後悔。おもしろか…
>>続きを読む森田芳光70祭2023で再鑑賞。
まずは今年のポスターに添えられた惹句が最高だ。
”こんなにいっぱいあっちゃ、チュウチュウできないじゃないか”
いまでは森田作品の名刺代わりとも云える「家族ゲーム…