ブギーナイツの作品情報・感想・評価

「ブギーナイツ」に投稿された感想・評価

まさ

まさの感想・評価

5.0
”そのジーンズの股に宝が眠ってるぞ”
”誰にも1つは取り柄があるもんだろ?”

私が愛する映画。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の青春群像ドラマ。

1970年代アメリカのポルノ界を駆け抜けた青年の栄光と挫折の話。

アンダーソン監督の作品はどれも大好きだが、その中でもこの作品は一番好きだ。主演のマーク・ウォールバーグをはじめ、ジュリアン・ムーア、バート・レイノルズ、フィリップ・シーモア・ホフマンらが演じる、個性的で、愛するキャラクター達はいつ観ても最高だ。こんな愛せるキャラクターが出てくる映画は中々ないと私は思っている。

また、長回しを多用した映像に、最高の演技、最高の音楽が合わさりこれ以上ない映画に仕上がっている。

使われている音楽はヒットナンバーが連発!監督の演出も完璧、観ていてとても幸せな気分になる。最後まで観て、人が生きる上での支え合いの大切さが十分分かった。

とにかく最高の映画。何回観ても飽きない中毒性。心地よい2時間30分。

ぜひ観てほしい作品!
DVD所有(すぱすぱさんからの贈り物☆)

学校にも家にも居場所がない落ちこぼれのエディ(=マーク・ウォールバーグ)。そんなエディくんですが一つだけ天から与えられた宝物を持っていました!それは人並み外れた巨根!!
巨チン・ポルノ男優″ダーク・ディグラー″としてデビューしたエディくんが、ポルノ映画業界に旋風を巻き起こすって話☆

彼の″ご立派″なモノを見た者は、男女を問わずウットリ、瞬く間にポルノ・アカデミー賞の最優秀新人賞、最優秀ぺニス賞、最優秀男優賞の三冠に輝きます。スゴい。

″ディック・コック・エディ(デカチンエディ)″の野望は止まらない!
エディは相棒のリード(=ジョン・C・ライリー)と共に、ブロック・ランダース(でかいかたまり)とチェスト・ロックウェル(おっぱいぷるぷる)の二人組が活躍するアクション・ポルノ映画シリーズを考案、大ヒットさせる。
(アクションのへなちょこ感がとってもキュート♪)

また、自身の俳優人生を振り替えるドキュメンタリー番組も制作。
ノリノリである。

調子に乗ったエディとリードは歌手デビューを画策し、レコーディングも決行!
(「The Touch」、「Feel the Heat」はいずれもへっぽこな歌唱力込みで名曲!)
残念ながらこの企画は失敗に終わります。無念。

それと時を同じくしてデビュー時から面倒を見てくれていたポルノ監督のジャック(=バート・レイノルズ)と仲違いしていたため、エディの転落人生スタート!
そして一発逆転を狙ってとった行動が…もう最悪な訳です…

多くのキャラクターが登場する本作は、ドラッグに溺れ、世間の偏見に晒されつつも、世の中の変化に対応しようと足掻き、時にコミカルに、時に残酷に、それでも強(したた)かに生きる姿が描かれます。

紆余曲折を経て、何者でもなかった若者たちの夢や希望を実現させていく様が痛快な一本(* ̄ー ̄)☆



○キャスト○
エディ・アダムス/ダーク・ディグラー:マーク・ウォールバーグ
ジャック・ホーナー:バート・レイノルズ
アンバー・ウェイブス:ジュリアン・ムーア
ローラーガール:ヘザー・グラハム
リトル・ビル:ウィリアム・H・メイシー
リード・ロスチャイルド:ジョン・C・ライリー
バック・スウォープ:ドン・チードル
スコティJr.:フィリップ・シーモア・ホフマン
モーリス・T・ロドリゲス:ルイス・ガスマン
dionemish

dionemishの感想・評価

3.9
初めは巨根を武器にポルノ業界で成り上がっていく1人の男のサクセスストーリーみたいなコメディのイメージで観てたけど全然違った。除け者たちの家族映画。
ポルノ業界の黄金時代なんて知らなかったけどこんなに盛り上がっていたんだなー。

後半の全く違う映画を見ているような畳み掛け方が凄い。
フィリップシーモアホフマンが演じながらすげえ楽しそうでニヤける。
社会に居場所のない人達が、新たな家族を築くが、
時代の流れはそれすら引き離そうとして、みたいな話。

前半はとことん楽しいけど、ちょうど80年代に突入した後の後半は一転して超辛い。
ローラーガールが素人逆ナンする企画で、、のくだり、
悲しすぎていつ見ても涙出る。

あとフィリップシーモアホフマンのスコティ、大好き。
エディに叶わない気持ちを抱きながら、ずっとそばにいる彼、
辛辣すぎる後半も何となく皆のそばにいるから、見てて救われる。
そんなスコティが車の中でファッキンイディオット言いまくるとこ、
ここも見てて泣いてしまう。
最後にドンチードルの子供生まれるとこで
嬉しそうにハンディカメラ構えてるところとか、超いい。心温まる。

人間の弱さも強さもどっちも肯定されるような感じがして、人生ベスト級の一本。

仕事から帰ってきて無性にブギーナイツ観たいけど、
明日も早いし時間無いわ、て時は
冒頭の最高に楽しい長回しシーンだけ2、3回観て寝る、
てパターン、僕の中のブギーナイツあるある。
ポルノ撮影隊が疑似家族になっていくという発想の面白さ。
sykw

sykwの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

モザイクをかけない日が来るといいよね
satoshi

satoshiの感想・評価

4.4
 今なお第1線を走り続けている天才監督ポール・トーマス・アンダーソン。彼の覇道が始まった記念すべきデビュー作。遂に鑑賞しました。

 「天才監督」と言われるポール・トーマス・アンダーソンですが、デビュー作からその才能を爆発させています。ストーリー、演出、カメラワーク等、どれをとっても「ベテラン監督が撮ったのか?」と思えるくらい、本作はデビュー作とは思えないほどのクオリティを持つ作品なのです。

 まずストーリー。本作はよくこう例えられます。「ポルノ映画界の『アラビアのロレンス』」と。大筋は人並み外れたイチモツを持つ主人公が、それを以てポルノ映画界で成功してくというよくあるもの。しかし、本作は『アラビアのロレンス』がオスマン帝国からのアラブ独立闘争の歴史をロレンスという1人の人間の視点から描いたように、本作はポルノ映画界の栄枯盛衰の歴史を主人公・エディを始めとしたキャラたちを通して描いているのです。規模が違うからこそ、同じことをしていることに感心します。すげえ。

 また、このキャラクター達もみんな魅力的で、かつ今の大物スターばかり。マーク・ウォールバーグやドン・チードル、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリアン・ムーア、ウィリアム・H・メイシー等が平然と出ています。彼らの野望や恋愛などの気持ちがぶつかり合りあい、和解していくさまは、さながら青春映画です。

 本作は、このような魅力的なキャラ、ストーリーを、驚異的なカメラワークと演出で見せていきます。特に冒頭からブッ飛ばされます。『黒い罠』の冒頭の驚異的な長回しと『ゴッドファーザー』の登場人物紹介を同時にやるという離れ業を見せてくれます。他にも、水中に飛び込んでそのまま撮影したり、かと思ったらデ・パルマ映画のような場面分割を駆使した編集テクニックを見せてくれたりと、それまでの映画作品のテクニックが監督なりのアレンジで入っているのです。これは舌を巻きっぱなしでした。

 このように、本作はやっていることはB級ポルノ映画界の話ですが、中身は驚異的なテクニックと魅力的なキャラクターが織りなす群像劇としての面白さが詰まった素晴らしい作品でした。
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