東朴幕院

泳ぐひとの東朴幕院のレビュー・感想・評価

泳ぐひと(1968年製作の映画)
3.6
海パン一丁の筋肉隆々の男がプールを泳ぐ。それなら普通なのだが、知り合いの家を訪れプール泳ぎ、それをハシゴして自宅まで泳いで帰るのだ。これ程、奇妙な話もそうは無いね。かなり奇天烈な作品だ。
最初は、知り合いも優しいが、徐々に会う人が刺々しくなっていき辛くなってくる。その言葉の端々に主人公が置かれているであろう境遇が伝わって行く。そして最後は....。
精神を壊した男の話なのかそれとも不遇な扱いを受けた怪作『マザー』様に聖書のエピソードを模したものなのか。
1968年の解釈が難しい作品だ。
主演のバート・ランカスターは、相変わらずサーカスで鍛えた体が素晴らしい。主人公がパンツ一丁で演じ切る映画も珍しいよね。
東朴幕院

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