『サイコ』から22年後のノーマンを描いた続編。主演はアンソニー・パーキンスが続投。
アンソニー・パーキンスが演じるノーマンはつい目で追ってしまいたくなるような歪な魅力を帯びているな、と。1作めでも感じたことだけれど、改めてそう思った。線が細く神経質そうな佇まい。紳士然としていて気さくだが、どこかゾッとするような闇が微かに漂っている。とにかく、一言で言えば気味が悪いのに色気がある。ものすごい危ういバランスだな〜。そこにメグ・ティリーの可憐さがぶっ込まれたことで、前半はもはや、背徳的な（しかもとても上質な）ロマンスものか？と思うような出来だった。
もちろんサイコの続編がそんなにやわなまま終わるわけなく、後半はしっかりノーマンがノーマンしていたし、さらにそれだけではないどんでん返しもあったり。想像以上に面白かった！
