ベイツ・モーテルでの事件(前作)から約20年後、事件の犯人であるノーマン・ベイツは正常になったとみなされ、釈放される。
ノーマンは再びモーテルの経営をしようと準備を始めるが、ノーマン宛に、死んだはずの母からの奇妙なメッセージが届き、電話までかかってくるようになる。
少しずつ不安定になっていくノーマンだが、そんな時、再び殺人が起こった。
前作から約20年後に、ヒッチコックを敬愛したリチャード・フランクリンによる続編。
なんと監督デビュー作がこの映画。
デビュー作品にしてはクオリティーが高い。
ヒッチコックのタッチが再現されてます。
前作が有名すぎますが、こちらもよかったですよ。
続編ものに当たりなしと解っていて観てしまったが、いやはや、なかなかサスペンスに富んだ掘り出し物だった。
まぁ、この映画も賛否両論あったので、好みによるかと。
アンソニー・パーキンスのサイコぶりがちょっと臭かったけど、内容がすごく練られていて、とっても楽しめました。
有名なシャワーシーンを回想で織り込むなどの、前作に対するリスペクトも感じられた。
犯罪者として社会復帰したノーマンだが、20年前の事件とはいえ周囲の反応は冷たい。
登場人物達の、たちの悪い嫌がらせなどに、ぐっと堪えるノーマンの姿を描いたのは良かったんじゃないかと思います。
正直、必死で更正しようと頑張っている人間を追いつめていく正気の人間が一番恐い。
つーか、前作の被害者であるマリオンの恋人だったはずのサムが、実はライラ(マリオンの姉)とその後結婚していたとかいう裏事情もちらほら見えて、ちょっと切ないですねー。
前作の事件解決後、共に事件を解決した二人の間に愛が芽生えたわけですか。
そうですかそうですか。
サムは何がしかの事情で既に亡くなっている様子でしたが。
しかしそんなことよりも、ヒロインのメグティリーがかわいくてかわいくて、もうそれだけで十分価値のある映画だ。
メグティリーの胸に抱かれるところなんてすごくうらやましい。
ちなみに、リチャード・フランクリン監督は2005年に亡くなったそうです。
ヒッチコックの正統後継者とまで言われていただけに残念です。