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八日目の蝉のmahoのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.6
角田光代氏の作品は殆ど読んでいるのですが、女性の心情を書いたらピカイチです。
永作博美の演技は素晴らしかった。不倫相手の子どもを誘拐するのは犯罪ですが、堕胎して子どもを産めなくなった彼女に「がらんどう」と電話で言い続けた正妻には罪はなかったのか?
大人になった薫役の井上真央もエンジェルホームで知り合った幼なじみ役の小池栄子も上手かった。あのオドオドした自信の無さげは普段の小池栄子と全く別人。
最後に小豆島から逃亡する時、警察に取り囲まれて、そっと薫の手を離す、婦人警官の手に渡った瞬間「その子はまだご飯を食べていないんです!」と叫ぶ。
そのシーンだけで何度観ても号泣してしまう。
もちろん本当の母親も苦しみながら、その後、子育てをする。薫が不倫相手の子を産む決心をする時、家族の再生が始まるのだ。