あきらむ

イレイザーヘッドのあきらむのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
3.6
気持ち悪さ6割、優しさ4割で構成された映画だ。独特な音がまだ脳の中を心電図みたく掻き乱してる。うん、記憶に残るいい映画ということだ。
唸るような重低音の音の中、しかめっ面の登場人物たちが吐き気を催す奇妙な出来事に淡々と向き合っていく。しかし、怖さはあまりない。なぜか?と考えた時、五月蝿い家族の他からはどこか癒しを感じたからだ。主人公の作中夢は気持ち悪いけれど、どこか優しい。
チキンから経血?が漏れ婦人が叫び狂う場面と鉛筆工場、そしてラスト数分が特に頭に残る。