田上

イレイザーヘッドの田上のレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
3.9
わぁ〜…。
これからご飯なんすよ〜…。
なんじゃこりゃあ!
不思議な世界観…コレがリンチの世界かぁ…。
30分くらい経った辺で「あ〜、、、ついに足を踏み入れちゃったなぁ…」って感じした。

気持ち悪い。不安。恐怖。抑圧。
負の感情が混ざりあって、見てるこっちを悩ませてくる。
理解不能だけど、支離滅裂ではないと思える。
リンチ監督自身の中にはちゃんとルールあるというか、筋が通ってるんだろうなぁと。
監督は画家であるので、枠を取っ払うような表現はしないと思う。
この映画でも枠はしっかりあって、キャンバスの上でぐるぐるに絵の具をがっちゃがっちゃと乗せていってる感じ。
自分の好き勝手にやってるけど、枠から出てはいない。
何にも縛られてない。自由。
でも、映画という枠はしっかり捉えてるから、その意味を考えることも頭を狩りたたせる。
意味を捉えるにはあまりにも遠いけど、探ろうと思えるだけの手がかりは結構あった気がする。
それ故にリンチの頭の中がどうなってるのか追いたくなる。

リンチのドキュメンタリー映画見たあとでよかった。
この映画の制作当時のリンチの状況を知ってたし、奇人変人じゃないってわかってたから。いきなしコレ見てたら拒絶反応出てたなぁ…笑
田上

田上